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 劇場版まどかマギカ『叛逆の物語』
ネタバレ感想により、以下注意
 


 めでたしめでたしで終わる物語なんか、まっぴらよ――と言い放った王女様を思い出した。
 野梨原花南作、『ちょー』シリーズの登場人物である、ダイヤモンド王女だ。
 あの王女さまは最後に、めでたしめでたしと、自分で物語を締めくくった。
 だが、暁美ほむらは違った。
 終わらせてなるものかと、叫んだのだ。
 自らの思い通りにしてやると。
 思いという重力の底で、天に向かって叫んだのだと、僕は思う。
 
 叛逆の物語と言う副題には、いくつかの意味があると言う事に視聴者は気付いているだろう。
 僕が考えるだけでも、複数ある。
 
 一つ、TV版の終わりに対して。
 一つ、暁美ほむらによる、円環の理に対して。
 一つ、インキュベーターが『理解できない事象』に対して。
 一つ、世界は箱庭ではない、と言う意思に対して。
 
 この映画を見終えて真っ先に僕が気付いたことは、存外にインキュベーターという存在を、好ましく感じていたと言うことだった。
 好ましい、と言うのは語弊があるかもしれない。
 信頼していた、と言い換えるべきかもしれない。
 つまるところ、インキュベーターを僕はキャラクターとして見ていなかったのだ。
 舞台を整える装置の一つ、ガジェット、なんとでも言って構わないが、その役目は一切のブレが無いのだと思っていた。
 違った。
 最後に写ったキュゥべえの目。
 真円が崩れて蠢く様を、僕は愕然としながら見た。
 絶対的な法則が、揺れることのない鋼の背景が、舞台の上に引きずり降ろされたのだと、感じた。
 はっきりと言ってしまえば、僕が「叛逆の物語」で得た衝撃は、その一場面に収束する。
 これは、如何なるエンディングでもない。
 ピリオドを打つことを投げ捨てた、終わりのない物語の、その端緒だ。
 物語とはなんなのかと、ずっと僕は考えていた。
 一冊の本に封じられたストーリには、必ず終わりがやってくる。
 始まりと、終わりが、絶対的に必要なのだ。
 だが、『叛逆の物語』は、その法則を捨て去った。
 物語に対してすら叛逆したのだ。
 腹ただしくもある。
 忌々しさもある。
 悲しさもあり、
 歓喜もある。
 崩れ果てていく廃墟のように、お前たちは無様に生きながらえ、許されること無く歩いて行けと。
 そのように、キャラクター達へつきつけられたような。
 それをどのような感情で言い表すのか、残念ながら僕は知らない。
 
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